転職サイトとは?転職エージェントの違いは?

転職サイトとは?転職エージェントの違いは?

はじめて転職する際に、転職サイトと転職エージェントという名前を聞くことになると思います。
ここでは転職サイトと転職エージェントの違いについて詳しく解説してきます。

転職エージェントと転職サイトは、どちらも求職者の転職活動を支援することを目的としたサービスですが、サービス内容やサポート体制に明確な違いがあります。
それぞれにメリットとデメリットがあり、どっちのサービスを選べばいいの?という疑問があると思いますので、当サイトで両サービスの特徴についてしっかりチェックしておきましょう。

転職サイトとは?

転職サイトは、様々な業種や職種の求人情報を掲載し、求職者が自ら興味のある求人情報を検索し応募することができます。転職サイトは基本的に無料で利用できます。また転職サイトは採用企業だけではなく、転職エージェントが利用することもあり、転職サイトを利用していると採用企業からはもちろん、転職エージェントからもスカウトが届きます。

ビズリーチ、リクナビNEXT、doda、マイナビ転職といったサイトは転職サイトとなります。転職サイトは基本的に無料と書きましたが、ビズリーチのように無料プランと有料プランがある転職サイトもあります。外資系や海外向けの転職サイトとなるとCareer Cross、Daijobなどのサイトがあります。

転職エージェントとは?

転職エージェントとは、求職者が転職活動を行う際に求職者と採用企業を結びつけるサービスを提供しています。転職エージェントには、キャリアアドバイザーと呼ばれるコンサルタントが存在します。

キャリアアドバイザーは求職者と面談をし、キャリア目標やスキル、希望条件を詳細にヒアリングし、それに合った求人情報を提供します。また、求職者の履歴書や職務経歴書の添削サービスもあるので、改善点のアドバイスをしてもらう事も出来ます。

転職エージェントは、求職者が応募した求人に関して、企業とのやりとり、面接のセッティング、条件交渉などのサポートも求職者の代理人として行動してくれます。

転職エージェントとして有名なサービスは、JACリクルートメント、リクルートエージェント、マイナビエージェントがあげられます。外資系向け転職エージェントだと、マイケルペイジ、ヘイズ、ロバートウォルターズといった企業が大手となります。

転職サイトのメリット

転職サイトのメリット1:自分のペースで転職活動を進められる

転職サイトを利用する場合は、転職活動を自分のペースで進められるメリットがあります。転職サイトに登録後は自分のペースで求人を探して直接応募することができるので、転職をすぐに考えていない人でも気軽に利用できます。

転職サイトでは、キャリアアドバイザーがいないため、転職活動の状況を報告する必要もありません。転職サイトを利用した転職活動はマイペースに進められる所がメリットの一つです。

転職サイトのメリット2:多くの求人に自由に応募でき、自分のスキルにマッチした求人が見つけやすい

転職サイトでは、サイトの求人を見て、気になる求人が見つかったら気軽にすぐ応募することが可能です。

転職エージェントのウェブサイトでも求人は掲載されていますが、転職サイトは求人数が圧倒的に多く、自分が応募したい求人を見つけることができます。

転職エージェントの場合は基本的にキャリアアドバイザーから紹介を受けた求人に応募する事が多いですが、転職サイトは特に気を遣わずに求職者自身が求人を自由に選べぶことができるのです。

つまり、レベルの高い求人にも自由に挑戦することもできます。転職エージェントに連絡・相談をする時間を取られる事がなく、数多くの求人に応募することができるところがメリットでしょう。

転職サイトのメリット3:転職エージェントや採用企業から直接スカウトがある

転職サイトの最大のメリットとして、転職エージェントや採用企業からの直接スカウトがあげられます。転職エージェントは数多く存在しますが、どれを使えばいいかわからないときに、転職サイトを使うことで転職エージェントからスカウトをもらうことができます。

ハイクラスの転職サイトであれば、ハイクラス向け転職エージェントが利用しているため、自分にあった転職エージェントを見つけることができます。

転職サイトのデメリットと注意点

転職サイトのデメリット1:企業の求人票の情報収集に限界がある

転職サイトでは、応募前に求人票に書かれている情報しか知ることができません。給与や仕事内容など基本的な情報はチェックできますが、社風やリアルな実態などの情報までを知ることは難しいです。

転職エージェントであれば、ウェブサイトに掲載されているこの求人に関して教えてほしいといえば、どのような企業でどのようなスキルが求められるのか等の情報を得ることができます。

ただ、転職サイトの情報の場合、情報量が限られてしまうため、書類通過できない、面接時にミスマッチが発生してしまうということは覚えておきましょう。

転職サイトに掲載されている求人に応募する際には、転職エージェントによる求人かどうかをまずは確認しましょう。転職エージェント経由の場合はまず応募し、それに対して連絡があれば転職エージェントに求人について聞いてみましょう。

転職サイトに掲載されている求人が採用企業からの直接求人である場合、企業のホームページを確認し、別の情報がないか確認しましょう。ただ、もしはじめての転職の場合、採用企業の求人に直接応募せずに、転職エージェントからの応募をおすすめします。転職エージェント経由であれば面接アドバイスや履歴書・職務経歴書のアドバイスももらえますし、何より内定後に条件面の交渉も行ってもらえるためです。

転職サイトのデメリット2:求人を厳選するのが大変

転職サイトでは自力で求人を探す必要があるため、求人を選定するのが大変です。多くのキーワードを入れ、検索してもかなりの数がヒットします。大手転職サイトならなおさらです。

希望する仕事を探す際には、条件を自分で設定して検索するのが基本ですが、その希望条件に合う企業が多数がヒットした場合、一つひとつ確認して自分の希望や経験と合うかをしっかり確認する必要があります。

効率よく求人を探したい方やどのような求人が自分に合うのかわからないといった方は、キャリアアドバイザーから求人紹介を受けられる転職エージェントと併用したほうがよいでしょう。

転職サイトを使うべき人の特徴

転職サイトは転職をしたいすべての人がまずは登録して損はないと考えます。

たとえば、自分が750万円以上の給与で転職したい場合、まずはハイクラス向け転職サイトに登録することで、転職エージェントからのスカウトを待つことができます。もちろん、IT業界であれば、IT業界に特化した転職サイトに登録し、そこから転職エージェントを選びます。

ニッチな業界で、転職サイトが存在しない場合や何度も転職をしていてひいきの転職エージェントがいる場合を除き、転職エージェントを選んでから転職サイトに登録するのではなく、まずは転職サイトに登録し、きたスカウトから転職エージェントを選んでいくのがいいでしょう。

転職サイトと転職エージェントの違いを比較

転職サイトと転職エージェントではサービスにどのような差があるのか比較します。

キャリアアドバイザーの有無

転職サイト転職エージェント
キャリアアドバイザーのサポートなし
(キャリアアドバイザーが存在しないことが多い)
キャリアアドバイザーのサポートあり

転職サイトは自分で求人を探して応募する、もしくはスカウトを受ける仕組みになっており、転職サイトに登録しただけでは、キャリアアドバイザーのサポートは受ける事が出来ません。

一方、転職エージェントでは求職者一人ひとりに担当のキャリアアドバイザーがついてくれるので、転職活動のサポートを受ける事が出来ます。

非公開求人の紹介

転職サイト転職エージェント
非公開求人は紹介してもらえない
(スカウトにより紹介してもらえることもある)
非公開求人を紹介してもらえることがある

転職サイトでは企業が転職サイトに依頼した求人しか掲載していないので、非公開求人を見る事はできません。
ただし、転職エージェントは転職サイトを利用していることも多く、スカウトという形で非公開求人の提示がある場合があります。

転職エージェントでは、公式サイトで紹介されている求人の他にも、一般には公開されていない非公開求人も保有している所が転職サイトとの違いになります。
非公開求人とは、企業側が希望する人材と求職者の希望条件がマッチした場合、個別で求人を紹介してもらえます。

応募書類の添削

転職サイト転職エージェント
履歴書・職務経歴書の添削を受ける事ができない
(一般公開されている記事を自分で見て確認する)
履歴書・職務経歴書の添削を受ける事ができる
(自分の履歴書を添削してもらえる)

転職サイトは求職者が自分一人で転職活動を進めるため、履歴書・職務経歴書など応募書類の添削サポートは受けられません。

ただ、dodaには、履歴書や職務経歴書のテンプレートや例文など活用できる記事コンテンツや、応募書類を簡単に作成できるツールがあるため、利用すれば自ら効率的に準備を進めることが可能になります。

他のサイトも、書類選考に役立つコンテンツなどを掲載している事がありますが、基本的にはサポートはないものと把握しておきましょう。

一方、転職エージェントでは、求職者ひとりひとりに担当のキャリアアドバイザーがつくので、履歴書・職務経歴書など応募書類のアドバイスを受ける事ができる違いがあります。

面接対策

転職サイト転職エージェント
面接のアドバイスを受けられない
(一般公開されている記事を自分で見て確認する)
面接のアドバイス企業ごとに受ける事が出来る

転職サイトでは、担当のキャリアアドバイザーがつくわけではないので面接対策は自力で解決するしかありません。
面接後も基本的にはフィードバックはないので、通過しても何がよかったのかは教えてもらえないというデメリットがあります。

一方、転職エージェントは、面接対策はもちろん、その企業に関する情報を持っていることも多いので、求職者がどのように自己をアピールすればよいか具体的な指導を受けることができます。
面接に失敗してしまった場合でも、企業からのフォードバックが受けられるメリットがあり、どの点が評価されたのか、またどの点に改善の余地があるのかを具体的に教えてもらえます。

このように、転職エージェントからのフィードバックは、単なる情報提供に留まらず、求職者の成長を促し、成功への道を切り開くサポートとして機能する徹底したサービスです。転職活動をより効果的に進めたいと考える方には、転職エージェントの利用が大いに役立つサービスでしょう。

企業との連絡や条件交渉

転職サイト転職エージェント
採用企業との連絡は全て自分でやる必要がある転職エージェントが代行してくれる

転職サイトはキャリアアドバイザーがつかないため、転職サイトで採用企業に直接応募した場合、企業との条件交渉をする際には、自分で全てやる必要があります。

求人に応募した後は企業と直接やりとりし、面接日の調整や条件交渉を自分で行っていく必要があります。

転職エージェントはキャリアアドバイザーがついているので、面接の日程調整や給料などの条件交渉を代行してもらうことができるメリットがあります自身では切り出しにくい年収交渉についても、企業とのやりとりに慣れたキャリアアドバイザーがあなたの代わりに交渉してくれます。

転職サイトと転職エージェントの使い分けることが転職の最短距離

転職サイトの最大の利点は、時間や場所に縛られることなく、自分のペースで求人情報を幅広く検索できることです。また転職サイト時に自分の情報や希望条件を細かく登録しておくことでそれを見た転職エージェントからスカウトが届くこともあり、転職エージェントを吟味することに使うことができます。

転職エージェントを使用し、キャリアアドバイザーから自分が転職したい業界のトレンドや応募企業の文化、面接対策、職務経歴書に関するアドバイスを受けることができます。

転職エージェントを活用し、自分の要望と転職エージェントの保有案件が合致すれば、非公開求人に応募できるのも大きなメリットです。企業が公開したくない戦略的なポジションや独自の条件を提示する求人は、転職エージェントを通じてのみ紹介されることが多く、中途採用で外資系企業や管理職レベルの求人、ハイクラス求人になるとほとんど非公開求人といってもいいほど非公開求人は多くなります。

転職サイトでの自主的な情報収集と、転職エージェントによるプロフェッショナルなサポートを組み合わせることで、転職活動の成功率を高めることができます。自分の強みや希望条件を明確にし、最適な求人を逃さないためには、双方のサービスを併用しうまく活用する事がよい転職活動に繋がります。