マイナビスカウティングとは?評判はいい、悪い?他のスカウトサイトとの違いは?

マイナビスカウティングとは?評判はいい、悪い?他のスカウトサイトとの違いは?

目次

マイナビスカウティングとは?

マイナビスカウティングは2024年1月16日に株式会社マイナビがサービスを開始したミドル・ハイクラス向け転職サービスです。

主なターゲットとしては30歳以上となり、非公開求人も含めて年収600万円以上の求人のみを取り扱っています。

ちなみに、まったく新しいサービスというわけではなく、「2007年より約 2,000 社の人材紹介会社への集客支援実績を持つ『マイナビ転職エージェントサーチ』を前身として、ミドル・ハイクラス向けにリニューアルしたスカウト型の転職サービス」ということなので、もともとあったサービスのターゲットを変更した転職サイトとなるようですね。

スカウティングという名の通り、マッチング機能を備えたスカウトサイトということのようです。

マイナビスカウティングと他の媒体の違いは?

ミドル・ハイクラス向けで、かつスカウティングサイトといえば、実はすでに複数存在しています。代表例をいくつかご紹介します。

  • DODA X
  • リクルートダイレクトスカウト
  • エン ミドルの転職
  • ビズリーチ

もう完全にこの4媒体を意識したと考えていいでしょう。年収の高い転職サイトが増えるのはいいことだと個人的には思います。

マイナビスカウティングの他とは違うポイント

スカウトの質に注力

スカウトの質にこだわるために一括送信廃止・マッチ率導入・配信量の制限を行っているそうです。これはユーザーからするとありがたいですね。ただ、これはビズリーチさんやリクルートダイレクトスカウトでも行っていたと思いますね。後出しだから悪いというわけではなく、これを導入するのが当たり前になってきているのですね。

ちなみにこちらは転職エージェント側からしてもクレームに繋がらないので、ありがたい機能だったりします。ただ、ユーザー側がウソの情報などを書くと、当然希望とは違うスカウトがきたりしますので注意が必要です。

探しの質に注力

選ぶを最適化するために求人・コンサルタント・スカウト全てにパーソナライズを入れている。これもユーザー一人一人にマッチした求人を紹介してくれるということでしょう。

コンサルタントの質に注力

質の高いコンサルタントを維持するために審査制・参画数制限・点数化により一流の方々に在籍してもらっています。こちらもリクルートダイレクトスカウトやビズリーチにて導入しているものですね。満足度の低い転職エージェントは利用できなくなります。

マイナビスカウティングの求人数・スカウトはどのくらいくる?

職種別マイナビスカウティングの求人数

マイナビスカウティングに掲載されている求人数を調べました。多い求人はITエンジニア、ついで建築関連、管理・事務関連と続きます。求人数はかなり上下しているようです。

※すべて2024年4月23日時点となるため、数字は参考まで

マイナビスカウティング全件求人数36,203
ITエンジニア11,700
建築・土木5,210
管理・事務4,445
電気・電子・機械・半導体3,006
コンサルタント・金融・不動産専門職3,362
企画・経営3,471
営業2,895
医薬・食品・化学・素材733
WEB・インターネット・ゲーム814
技能工・設備・配送・農林水産100
クリエイティブ341
販売・フード・アミューズメント52
美容・ブライダル・ホテル・交通38
医療・福祉28
保育・教育・通訳8
公共サービス0
マイナビスカウティングより

エリアごとマイナビスカウティング求人数

エリアごとにみてみると、関東エリアが最も多く、7~8割は関東のものとわかります。また関東の内訳を見てみるとほぼ東京ということもわかりました。ただ、北海道でも1000件以上の求人があるため、幅広く求人を取り扱っていることがわかります。

マイナビスカウティング全件求人数36,203
北海道1,080
東北1,406
関東27,024
甲信越1,054
北陸728
東海3,154
関西4,878
中国1,402
四国846
九州1,770
海外105
マイナビスカウティングより
関東27,024
茨城県1,016
栃木731
群馬692
埼玉1,194
千葉1,338
東京23,251
神奈川3,034
マイナビスカウティングより

といった具合でした。まだスタートしてまもないこと、またターゲットで考えると比較されるのが、ビズリーチ、リクルートダイレクトスカウトといった大手となりますので、求人数はあまり多くはないのかなと感じましたが、CMもうっていますので、これから伸びていくことが期待されます。

またおそらくですが、求人掲載には必ず社名を公開しなければならないという規制があるのかもしれません。社名をOpenにするということは、転職エージェント側からすると、競合の転職エージェントに案件をとられてしまうこともありますから、求人数が多くないのかもしれませんね。スカウティングという名の通り、求人応募ではなく、「スカウトを待て」ということでしょう。

マイナビスカウティングの

マイナビスカウティングに登録している転職エージェントはどのくらい?

2024年2月25日時点で転職エージェントのコンサルタントの数は147名でした。(ちなみに参画したいというリンクを押すとリンクが死んでいたため、条件はわかりませんでした。。。)

【実録】マイナビスカウティングからのスカウト数はこのくらいきた

実際にマイナビスカウティングに知人に登録してもらい、どの程度スカウトがくるのかみてみます。

  • 年収700万円
  • 転職回数数回
  • 年齢38歳

にて登録しています。

2024年4月7日現在、スカウト受信数は3件となります。ただあくまでも他で使っている内容を簡単に記載していること、スカウトの質を考えているのであれば納得の結果です。

マイナビスカウティングのユーザー数・会員属性は?

マイナビスカウティングを外部データで調べてみると約58万人が訪問していることがわかりました。他のサイトの傾向を見ると、約半分程度が実際のユーザー数のようなので、約30万人程度が実際の会員数と推定されます。(実際の数は非公開となります)

また年代としては20~40代まで幅広くユーザーがいるようです。

転職サイト・転職エージェント名1ヶ月間の推定訪問者数
マイナビスカウティング58.3万人
Similarweb調べ
年代%
20代22%
30代24%
40代23%
50代16%
60代15%
Similarweb調べ

マイナビスカウティングを利用している人は他のどの転職サイトを使っている?

マイナビスカウティングを使っている人は若い人はAMBI、doda、ミドル層はミドルの転職やJACリクルートメントを使っていることがわかりました。また外資系志望の人も使っているからかRanstadも同様に使われていました。総じて言えることとしては、マイナビスカウティングだけではなく複数の転職サイトを利用していることがわかりました。

転職サイト名1ヶ月間の推定訪問者数
エンジャパン AMBI300万人
エンジャパン ミドルの転職240万人
doda1690万人
JACリクルートメント41万人
ランスタッド60万人
Similarweb調べ

マイナビスカウティングユーザーの平均年収

現時点では一番のボリュームゾーンは600万円から650万円の層、次いで700万円から750万円の層が最も多いユーザーとなります。これは業種や同年代で比較してもこのゾーンが多かったため、基本的にはこのトレンドが他の業界でも多いと思われます。

マイナビスカウティングの会員は年収800万を狙うハイクラス転職層が非常に多い

マイナビスカウティングのホームページより会員情報をもとにした年収が公開されていますが、以下のように650万円から850万円程度の年収があるユーザーが多いことがわかりました。

また非常に多くの業種・職種をカバーしていることもわかりました。

業種年収
IT・通信・インターネット625万円〜850万円
メーカー675万円〜850万円
商社625万円〜850万円
サービス・レジャー675万円〜750万円
流通・小売・フード625万円〜750万円
マスコミ・広告・デザイン675万円〜850万円
金融・保険675万円〜850万円
コンサルティング675万円〜850万円
不動産・建設・設備625万円〜750万円
運輸・交通・物流・倉庫625万円〜850万円
環境・エネルギー675万円〜1500万円
公的機関・その他675万円〜750万円
職種年収
企画・経営750万円〜850万円
電気・電子・機械・半導体675万円〜750万円
ITエンジニア750万円〜850万円
建築・土木675万円〜750万円
コンサルタント・金融・不動産専門職750万円〜850万円
営業750万円
公共サービス675万円〜750万円
医薬・食品・化学・素材675万円〜750万円
クリエイティブ625万円〜750万円
WEB・インターネット・ゲーム625万円〜1500万円
管理・事務750万円
技能工・設備・配送・農林水産 他675万円〜750万円
保育・教育・通訳675万円〜750万円
美容・ブライダル・ホテル・交通625万円〜750万円
医療・福祉675万円〜850万円
販売・フード・アミューズメント675万円〜850万円

マイナビスカウティングの登録方法

公式ホームページのメールアドレスボックに登録

もしこんな画面だったら、青いボタンから登録となります。

その後メールアドレスを入力するか、Google、Yahoo、LINEなどのアカウント連携をします。

必須登録情報

以下16項目を選択・記入します。

  • 現在の年収
  • 居住地
  • 氏名
  • 生年月日
  • 電話番号
  • 学歴
  • 現在の就業状況
  • 経験社数
  • 現在の在籍企業(直近在籍企業)
  • 経験職種と経験年数
  • 希望年収
  • 希望職種
  • 希望業界
  • 希望勤務地
  • 希望転職時期

この時点で、スカウトを受信できるようになります。

ただ、その後、任意となりますが、以下の詳細情報を入力することで適切なスカウトを受け取ることができるようになります。当たり前ですが、転職を真剣に考えている、漠然と考えている人でも詳細情報は記入した方がいいです。そうじゃないと関係ないスカウトがきてしまいます。

任意詳細情報

  • 直近の職務内容
  • 転職理由
  • 保有資格
  • 英語スキル

マイナビスカウティングの評判・口コミは?

マイナビスカウティングの評判はどうなのでしょうか?マイナビスカウティングの評判をまとめました。全体的にX(Twitter)ではPR表記のついたマイナビスカウティングの広告が目立ちました。実際に使ってみようという声、またビズリーチと併用して使うような声もありました。そもそも評判と言えるような投稿が目立たず、様子見をしているユーザーが多いのかもしれません。

マイナビスカウティングに対するユーザーからのいい評判・口コミ

  • スカウトの期限が切れても再度面談設定のお願いができる
  • 応募書類や面接対策のサポートが充実している
  • 利用が無料
  • 広範な求人内容
  • 30代以上でも高年収の求人が多い
  • エージェントを直接探すことができる

マイナビスカウティングに対するXにおけるいい評判

  • 会員の年齢別に年収が見られるのはいい
  • スカウトの質にこだわっているのがわかる
  • 企業ブロックできるのがありがたい

基本的には他のサイトでも見られるような口コミが多かったのですが、評価されている点としてはエージェントを直接探すことができる、転職エージェントのスカウトの質が高いと言う点が他の転職エージェントと異なると感じました。

マイナビスカウティングに対するユーザーからの悪い評判・口コミ

  • サイトがわかりづらい
  • 登録後に多数のメールが送られてくる(こちらは設定により解除が可能です)

マイナビスカウティングに対するXにおける悪い評判

  • サービス内容がひどすぎる
  • ブロック企業が人材紹介会社しかできない(これは採用企業でもブロックできるため、勘違いと思われます)
  • サイトが動かない
  • マイナビの他のサービスとわかりにくい

という結果でした。悪い評判については基本的に以前のマイナビ転職エージェントサーチの時のものよりは減っていると感じましたが、「サイトがわかりにくい」「他のマイナビとの区別がつかない」と言うコメントが多いように感じました。

まだ新しいサービスということもあり、紹介のTweetや安藤サクラさん関連投稿が目立っていました。

編集部がマイナビスカウティングを実際に使ってみた感想

編集部が実際にマイナビスカウティングを使ってみた感想です。

マイナビスカウティングのよかった点

よかった点としては、自分の職種から全体のユーザーの現在の給与と自分の給与の比較ができる点は新しさを感じました。自分が他の人たちより低ければ、もっと年収を上げられそうだなと気づくことができます。またサービス開始してから短期間で他の転職サービスの遜色のないレベルの高さというのも感じました。最後にエージェントの数は少ないものの、審査をしていることも感じられ、大量のスカウトメールを受信することがなかったことも他の転職サービスよりもよかった点といえます。

マイナビスカウティングの悪かった点

悪かった点としては、よかった点と矛盾するかと思いますが、スカウト通数が思ったより来なかったこと。厳選した転職エージェントが登録しているとはいえ、1ヶ月で数通は少ないと感じました。転職をするために登録をしているのである程度のスカウトの母数は欲しいところです、大量にくるのも困るポイントですが。

あとは登録時に聞かれる項目が非常に多かったこともマイナスポイントでしょうか。登録フォームが多ければ多いほど、明確になるのはわかるのですが、挫折してユーザーが逃げていってしまうのではないかなと感じました。

これらの評判を踏まえ、マイナビスカウティングが自身の転職活動に適しているかどうかは、個々のニーズや活動スタイルによって異なります。エージェントの質や求人の種類に魅力を感じる場合、試してみる価値はありそうです。ただし、システムの使い勝手やメールの多さなどに注意しながら、自分に合った使い方を見つけることが重要です。

マイナビスカウティングに関するまとめ

今回はマイナビスカウティングに関して書きました。正直そこまで特筆した特徴がまだみられてはいませんが、ビズリーチ、DODA X、リクルートダイレクトスカウトと併用して使うことでいい結果を出せそうです。皆さんもよい転職を!