転職面接の服装や身だしなみは何がいいか解説!スーツ・髪型・服装自由と言われた時の対処法

転職面接の服装や身だしなみは何がいいか解説!スーツ・髪型・服装自由と言われた時の対処法

転職面接の服装はどうすべき?基準・基本的な考え方は?

転職面接の服装は、一般的にはビジネスカジュアルかビジネスフォーマルが適切です。さまざまなサイトをみると、以下の3パターンがあります。

  1. ビジネスカジュアル:スラックスやワイシャツ、ブラウスなどが適しています。男性ならジャケットやネクタイは必須ではありませんが、清潔感が重要です。女性ならスカートやドレス、ブラウスなどが適しています。
  2. ビジネスフォーマル(スーツ):スーツが基本です。男性ならスーツにネクタイ、女性ならスーツやパンツスーツが適切です。色は一般的には黒、灰色、紺などが好まれます。
  3. 会社の文化や業界によって適切な服装が異なる:一部の業界ではカジュアルな服装が受け入れられることもありますが、一般的には面接時にはよりフォーマルな服装を選ぶことが安全です。
  4. 清潔感と整った印象を意識する:どのような服装を選ぶにしても、清潔感があり、整った印象を与えることが重要です。

筆者はこう思う:転職面接には男性はスーツ、白ワイシャツ、シンプルなネクタイ。女性はビジネスカジュアル

これまで受けた面接回数200回を超える筆者は一時期、上記のような服装で面接に臨みました。あくまでも個人の見解ですが、男性は「スーツ」の場合、面接の通過率が高いと感じました。

転職面接に「服装が自由」、「私服で」と言われたら?

私服でOKと言われたら?

企業によってはノーネクタイの会社や部門があったり、私服で勤務している部門も増えてきています。それに伴い、面接の際にも、「私服で構いません」「服装自由で問題ありません」という指定をされる場合があります。

ただあくまでも面接です、何を着て面接に臨んでいいわけではなく、あくまでビジネスシーンの服装だということを忘れてはいけません。服装をアピールすべき業界や職種(アパレル業界やCM等のクリエイターなど)以外は、ビジネスカジュアルなどの服装でのぞむようにしましょう。

私服や服装自由で面接官は何を見ている?

私服でいいといっているのに、なぜビジネスカジュアルである必要があるのか?これの答えは、企業の意図をしっかりと理解している人材かどうかを見極めたいからです。以前、若手社員がカジュアルデーにジーンズにTシャツでオフィスに来たことがありました。ただ若手社員からすると「カジュアルデーだから普段の格好で来た」ということでした。ここを見極めたいのです。たとえ会社側が「カジュアルデーとはいえTPOをふまえた格好で来なさい」と言わなくても、そこを察することができる人材を求めたいのです。これは外資系であっても同様です。ただ外資系の場合は、「書いてないから、カジュアルに来た。文句があるならカジュアルデーのルールを決めて欲しい」と意見がでますので、あらかじめルールがきまっています。(ちなみにこれを日系企業でやるとしっかり「空気の読めないやつ」というレッテルが貼られますので注意が必要です)

では、スーツ以外で、面接で印象の良い服装の例を紹介します。

男性の場合

黒や紺、グレーのジャケット、襟のある白シャツ、シワのない黒系統のズボンかチノパン、革靴もしくはスウェード靴といったコーディネートなら仕事の場でも浮かないビジネスカジュアルと言えます。靴やバッグは黒だけでなく、ブラウン系統でも問題はありません。

スーツの「ジャケット」や「パンツ」だけを着るのは、おかしく見えるので避けましょう。スーツのジャケットとジャケットは違います。ちなみにこの場合のシャツはボタンダウンタイプのシャツでも問題はありません。

女性の場合

女性も同様で、黒、ネイビー、グレーといった色のジャケット、白トップス、タイトスカート(またはセミタイト)もしくはパンツ、中ヒールパンプス、レザーバッグ(A4サイズが入るタイプのもの)といったものが無難です。

女性は男性と比べて、コーディネートが幅広いのですが、再度面接の意味を考え、しっかりとこの格好で働いても問題がないのかを確認しておくといいでしょう。

いずれにせよ、わからない場合は転職エージェントに聞いてみることをおすすめします。

転職面接時の身だしなみを具体的に解説【男性編】

面接時のスーツ

スーツの服装は、黒、グレー、紺のどれかでシンプルなもの。柄はシンプルなストライプであれば問題はないと思います。派手な装飾や、リクルートスーツは即戦力と思われないため避けましょう。できれば、安くても最近は簡易オーダースーツが作れるようになりましたので、体型にあっていないスーツをお持ちの方は1着持っておくといいでしょう。

面接時の上着・スラックス

いわゆるジャケパンについても落ち着いた色合いがいいでしょう。ただ大前提として企業の社風や相手側から指定があった場合のみそのようにするのがいいでしょう。わからなければ転職エージェント経由にて応募していればエージェントに聞いてみましょう。

面接時のワイシャツ

ワイシャツは白の無地のものを選びましょう。オンライン面接の場合薄いストライプがあっても目立たないため問題ないですが、対面面接の場合は白の無地が絶対だと思います。悩んでいる場合は無地です。またアイロンを忘れずに。私はアイロンをかけられないので、ノンアイロンの物を使っています。襟の形はボタンダウンは避けましょう。

面接時のネクタイ

ネクタイの柄はシンプルなものを選びましょう。ペイズリー柄などはやめ、ストライプ・ドット・無地のものがいいでしょう。色はどの色でも問題ないと思いますが、爽やかな印象を与えるブルー系、緑系、情熱をあらわせるワインレッド系、落ち着いた印象をあたえるブラウン系がいいでしょう。

面接時のカバン

基本的にはビジネスバッグと呼ばれる自立型のものがいいでしょう。明らかに高級ブランドバッグとわかるものはやめましょう。

個人的な経験ですがバックパック(リュックサック)やトートバッグで面接に望んでも通過はしていましたが、企業が固い風潮である場合は会社にフィットしないと思われるので社風をみて判断するといいでしょう。

面接時の靴

スーツには通常のビジネスシューズを履いていきましょう。プレーントゥやストレートチップがいいと思います。スウェード靴やビジネススニーカーはスーツには避けましょう。色は黒かブラウンがいいです。ポイントとしては靴の色とベルトの色を合わせることです。

また面接前には、自宅で靴を磨くか、100円ショップなどで靴の簡易磨きをする、駅ナカなどで靴磨きを前日までにすませておくといいでしょう。

面接時のベルト

ベルトは、ブランドロゴなどが押し出していないシンプルな皮のベルトがいいでしょう。街のスーツ屋さんで売っているものをイメージしてもらえればいいはずです。編み込みの皮のベルトはカジュアルですので避けましょう。

面接時の靴下

黒や濃紺の無地のものにしましょう。また素足が見えてしまう短い靴下ではなく、長いものを。柄物の靴下はファッション業界(で特に靴下を扱っている)などであれば許されるのかもしれませんが、基本的には面接ですので黒か濃紺の無地のものにしておくのが無難です。

面接時の腕時計

シルバーの腕時計がいいでしょう。ひとめでカジュアルとわかるものは避けた方がいいでしょう。Apple watchなどのスマートウォッチはつけていても問題はないと思います。ただ気になる方は面接時だけでも外しておくといいかもしれません。スマートウォッチは携帯をOffにしておくことで鳴らないようにしておきましょう。

面接時のアクセサリー

男性は結婚指輪以外のものは外しておくのがいいでしょう。

転職面接時の身だしなみを具体的に解説【女性編】

女性の面接の服装

女性に関しては前述の通り、その企業の文化や業界の慣習に合わせて服装を変化させることが大切です。女性はスーツだったとしても就活生に見えてしまうと、説得力がありません。カジュアルすぎるのもおかしいでしょう。大切なことは第一印象でいい印象を与えることなのです。

面接時のスーツ

スーツは、グレー、紺(ネイビー)のどれかでシンプルなもの。スカートは膝丈のタイトスカート(もしくはセミタイト)がいいでしょう。営業職であれば、客先に伺うようなジャケットを用いた格好であれば、よほどカジュアルでなければ、問題ないでしょう。ただ、ジャケットなし、新卒のリクルートスーツは頼りない印象になるので、男性同様避けましょう。

面接時のインナー・シャツ・ブラウス・ワンピース

白か淡い色合いのものを選びましょう。また第一ボタンを外した際に胸元が開きすぎないものを選びようにしましょう。襟元に過度な装飾があるものなど、デザイン性のあるものを選ぶのではなく、あくまでも面接ですのでシンプルなものを選びましょう。

面接時のカバン

A4サイズが入る大きさで、床に置いたときに自立するビジネスバックを選びましょう。男性同様高級ブランドと一眼でわかるものは面接では不向きです。

面接時の靴

黒のパンプスがいいでしょう。ヒールが高くなく5-7cm程度に抑えておくのが無難です。男性同様、面接前には、汚れを確認し、自宅で汚れを落としておくといいでしょう。

面接時の香水

香水はつけてもいいですが、香水のにおいが強くならないようにしましょう。無難なところで言えば、つけないのが正解でしょう。夏場で汗のにおいが気になる方は無香料の制汗剤を使用しましょう。

面接時のストッキングやタイツ

ナチュラルカラーのストッキングを選びましょう。黒は避けた方が無難です。

面接時の腕時計

男性同様、ひとめでカジュアルとわかるものは避けた方がいいでしょう。また高級ブランドとわかるようなあきらかに面接にふさわしくないタイプのものはやめましょう。Apple watchなどのスマートウォッチはつけていても問題はないと思います。

面接時のアクセサリー

企業によるところがありますが、ラグジュアリー関連の企業以外は外して臨むのがいいでしょう。つけたとしてもシンプルなものを。

転職面接でスーツは着たくない?転職面接は第一印象がすべて

私自身、転職面接でスーツは着たくありませんでした。なぜなら勤務している時はビジネスカジュアルだったからです。ではなぜ面接はスーツなのか。答えはひとつ。面接官にいい第一印象を与えるためです。

私も面接官をするようになり、そこで何人も候補者と面接をし、採用会議にも参加してきました。その時にスーツでない候補者には「いい人だけど、このポジションに対して本気ではない。すぐ辞めてしまうのではないか」と評価をされる方が多かったです。もちろん、スーツじゃないと受からないのかということではないのですが、そもそも、その求人に軽い気持ちで受けていないでしょうか?本気であればスーツを着るくらいの努力はしませんか?私もどうしても通過したい求人の時はスーツをロッカーに預け、終業後に近くのトイレで着替え、スーツで面接へ望みました。でもそれでいいのです。普段より多い荷物に「わざわざ着替えたのですか?」と聞かれることもありました。その一手間に本気度が見えると思います。実際その面接は通過しました。

女性であれば、必ずスーツということはあてはまりません。そして外資系IT業界のエンジニアのようなポジションの場合も違うでしょう。その場合は面接前に企業のウェブサイトやSNSなどで社風や従業員の服装を確認すること、転職エージェントにどういった面接官でどの服装がいいのか確認するのも良いでしょう。ちなみに外資系やGAFAであってもスーツの場合の方が通過します。むしろ外資系の方が服装を重要視していると思います。

面接の髪型・ヘアスタイル

髪色・茶髪・カラーリング

転職面接の際の髪色は、清潔感企業の雰囲気に合ったことが重要です。基本的には、黒髪または黒に近い茶色が望ましいです。

髪色のポイントです。

  • 業界・職種
    • 基本的に業界・職種問わず、面接には黒髪が望ましい。地毛が濃い茶髪の場合は、面接時に一言添えるなどあってもいい(もちろん、髪色で差別があってはいけないが、地毛なのか染めているのかはわからない面接官もいるため)
    • IT業界やクリエイティブ業界など、比較的自由な業界・職種の場合は、明るくても許容される場合が多いが、転職エージェントに相談してみることがおすすめ。基本的にはどの業界であっても黒髪か、黒に近い茶色となります。
    • 営業職の場合は、顧客に好印象を与えられるような落ち着いた色にする。
  • 企業の雰囲気
    • 企業のホームページや口コミなどを参考に、企業の雰囲気を把握する。企業のホームページにはこうあるべきという代表社員が掲載されています。
    • 企業の雰囲気に合わない髪色は避ける。

髪色に関するNGポイントをまとめました。

  1. 派手な色(金髪)
  2. ツートンカラー
  3. メッシュ
  4. 根元がプリンになっている
  5. 傷んでいる

前髪

髪型・スタイリング

転職面接における髪型は、プロフェッショナルで清潔感があり、相手に対して信頼感を与えること、つまり即戦力であることを印象付けることが重要です。

  1. 清潔感がある: 髪が清潔で整っていることが重要です。きちんと洗って整えられた髪型が好まれます。寝癖がついていないこともここにあたります。
  2. 適切な長さ: 髪の長さは、個々の業界や企業の文化によって異なります。一般的には、中程度の長さから短めの髪型が好まれる傾向があります。極端に長い髪や坊主のように極端に短い髪は、控えたほうがいいでしょう。
  3. スタイリング: 過剰なスタイリングや派手な髪型は避け、控えめでプロフェッショナルな印象を与えることが重要です。またにおいの強いスタイリング剤は香水同様面接には不向きとなりますので、使用は控えましょう。

転職面接の服装のよくある質問

スーツはリクルートスーツでもいいの?

転職面接に臨む際にリクルートスーツはやめましょう。リクルートスーツは意外とひと目でわかってしまいます。特に女性の場合は社会人として働き始めると、最初の研修中はリクルートスーツも着るかと思いますが、徐々に変化していきます。またネクタイも就職活動時に使っていたものをいつまでも使っていたり、バッグなど小物類も使っていると、即戦力を求める中途面接の場において説得力がなくなります。そのため、転職面接時にリクルートスーツはあまり適しません。

もしリクルートスーツしかない場合は、ネクタイを変える、革靴を変えるといった工夫も大事です。