リクルートダイレクトスカウトとビズリーチを徹底比較。誰におすすめ?どう違う?

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの比較

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチは、いずれもハイクラス向けのスカウト型転職サービスですが、それぞれに異なる特徴があります。

項目リクルートダイレクトスカウトビズリーチ
公開求人数96,000件以上約140,000件
利用料金完全無料無料(一部有料:タレント会員3,278円/月、ハイクラス会員5,478円/月)
ヘッドハンター数5,000名以上6,200名以上
スカウト機能企業からのスカウト、Fit Hunterスカウトスカウト(プレミアム会員のみ)、プラチナスカウト
*スカウトは2024年4月をもってプレミアム会員のみ
登録審査なしあり
対応地域全国都心中心

求人で比較

公開求人数で比較するとビズリーチに軍配

公開求人数のみで比較をするとビズリーチがリクルートダイレクトスカウトよりも1.5倍の公開求人数をもっているため、ビズリーチの方がいいと言えます。

年収1,000万円以上となってもビズリーチに軍配

年収1,000万円以上の求人でも、リクルートダイレクトスカウトが3.8万件に対してビズリーチが9.8万件とここでもビズリーチに軍配が上がります

特定の職種だとリクルートダイレクトスカウトに軍配

営業職など職種を絞るとビズリーチが2.6万件に対して、4.8万件とリクルートダイレクトスカウトに軍配が上がります。

東京以外だとリクルートダイレクトスカウトに軍配

関西エリアで比較すると、ビズリーチが2.3万件に対して、3.5万件とリクルートダイレクトスカウトが多い結果となりました。

利用料金

ビズリーチは有料プランにしないと最大限の活用はできない

リクルートダイレクトスカウトは完全無料で利用できるのに対し、ビズリーチは無料期間終了後に有料プランがあり、月額料金が発生します。またビズリーチは有料プランにしないと転職エージェントからのスカウトを受け取ってもみることができません。

スカウト機能

リクルートダイレクトスカウトでは、多様なスカウト方式があり、特にFit Hunterスカウトや一求入魂スカウトが特徴的です。ビズリーチは、面談確約の質の高いスカウトが特徴で、採用側の意欲が高い点が魅力です。ただ前述のとおりビズリーチは有料プランにしないと転職エージェントからのスカウトを受け取ってもみることができません。

スカウトの受信数で言うとリクルートダイレクトスカウトに軍配

リクルートダイレクトスカウトでは口コミでも度々出てくるように転職エージェントからのスカウトが非常に多く送られてきます。ビズリーチは無料会員ステータスだと転職エージェントからのスカウトは見ることができず、物足りなさを感じるかもしれません。

登録審査

ビズリーチには登録審査があり、求職者の年収や経験、スキルに基づいて審査が行われます。一方、リクルートダイレクトスカウトは審査なしで誰でも登録できますが、スカウトの質は職務経歴書の内容により質の悪いスカウトが届くこともあります。

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチのどちらを選ぶべきか

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチは、それぞれ異なる強みを持っているため、利用者の状況やニーズに応じて適したサービスを選ぶことが重要です。以下に、各サービスがどのような人におすすめかを詳しく説明します。

リクルートダイレクトスカウトがおすすめの人

  1. 転職を急いでいない人:
    リクルートダイレクトスカウトは、じっくりと転職活動を進めたい人に向いています。スカウト機能を利用して転職エージェントから多様な求人を受け取りながら、自分のペースで転職活動を行うことができます。
  2. お金をかけたくない人:
    完全無料で利用できるため、転職活動にコストをかけたくない人に最適です。特に、転職活動に時間をかけても良い人や、コストを抑えたい人にとって有益です。
  3. 初めての転職だけれど、年収がハイクラスの人:
    初めての転職で、どの転職エージェントがいいのかわからない。しかし自分の年収が800万円以上とハイクラスの人にはうってつけです。多くの転職エージェントがリクルートダイレクトスカウトを利用しているため、転職について知識を深めることができます。
  4. 東京以外の求人や職種が決まっている人:
    東京以外でも求人数が非常に多く、特にメーカーやコンサルティング、商社などの求人が豊富です。多くの選択肢から自分に最適な求人を見つけたい人に適しています。

ビズリーチがおすすめの人

  1. 早急に転職を決めたい人:
    ビズリーチの面談確約スカウトは、書類選考を省略して直接面談に進むことができるため、効率的に転職活動を進めたい人に向いています。特に、すぐに転職先を見つけたい人に最適です。有料プランにすることで職務経歴書の記入代行などのサービスも利用できることも強みです。
  2. 質の高いスカウトを受け取りたい人:
    ビズリーチは年々転職エージェントの利用よりも企業が直接利用する傾向が高くなっています。企業からの質の高いスカウトを直接受け取りたい人にはおすすめです。
  3. 年収やポストを重視する人:
    ビズリーチは高年収の求人が多く、年収アップを目指している人におすすめです。また、エグゼクティブや経営管理などのハイクラス求人も多いため、高いポストを狙いたい人にも適しています。
  4. 都市部の求人を探している人:
    ビズリーチは特に都市部の求人が多く、都市部で働きたい人や都会の企業に転職したい人に適しています。地方から都市部への転職を考えている場合にも有効です。

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチの戦略的な違い

リクルートダイレクトスカウトは転職エージェントの利用を促進、ビズリーチは企業の利用を促進し、転職エージェントの利用は横ばい

ビズリーチの決算資料を分析すると、ビズリーチの利用企業数が増加している一方で、転職エージェントの利用数は横ばいの状態が続いています。これは転職サイトとしては異例であり、転職エージェントを中心に求職者を獲得し、企業にも利用してもらうリクルートダイレクトスカウトとは対照的な戦略です。

リクルートダイレクトスカウトは、多数の転職エージェントとの連携を強化し、求職者に対して大量のスカウトメールを送るモデルを採用しています。これにより、求職者は多くの転職エージェントからのスカウトを受け取ることができます。しかし、ビズリーチは企業からの直接スカウトを強化し、質の高い求人を提供することで企業側の利用を促進しています。転職エージェントの使用が減少しているため、ビズリーチでは大量のスカウトメールは見られません。

リクルートダイレクトスカウトは転職エージェントや企業に対して完全成果報酬型モデルを使っているのに対して、ビズリーチは固定費プラス完全成果報酬モデルを開始

リクルートダイレクトスカウトは、転職エージェントや企業に対して完全成果報酬型モデルを採用しています。このモデルでは、成功報酬のみが発生するため、企業や転職エージェントにとってリスクが少ない一方、成果を出すことが求められます。

一方で、ビズリーチは収益の安定化を図るために、固定費用と成果報酬の両方を求めるモデルを採用しています。企業や転職エージェントに対して、固定の費用を支払うことを求めることで、安定した収益を確保しています。また、ビズリーチはユーザーにも有料課金を進めており、プレミアム会員制度を導入しています。これにより、質の高いユーザーを維持し、企業にとって魅力的な求職者を提供することが可能となっています。

ビズリーチの利用企業が増えているのは、ユーザー数の多さとユーザーの質が担保されているからです。これにより、企業はビズリーチを利用することで質の高い人材を効率的に採用することができます。

結論

リクルートダイレクトスカウトとビズリーチは、それぞれ異なる戦略で市場にアプローチしています。リクルートダイレクトスカウトは転職エージェントとの連携を重視し、多数のスカウトを提供することで求職者の選択肢を広げています。一方、ビズリーチは企業からの直接スカウトを重視し、固定費と成果報酬のハイブリッドモデルを採用することで、安定した収益を確保しつつ質の高いサービスを提供しています。これらの戦略の違いが、両者の利用者層やサービスの特性に反映されています。