新卒で入社したものの、聞いていた話と違う、人間関係がうまくいかないなどの理由で20代前半から転職を検討している人も増えていると思います。ここでは30代とは違い、スキルや経験のない20代前半の転職と20代後半の男性が転職する際の押さえておきたいポイントやおすすめ職種を解説します。ちなみに筆者も20代前半で激務により転職をしていますのでその経験も記載します。
20代の離職率はどのくらい?
厚生労働省のデータによると、20代前半の方で4人に1人は転職、20代後半は5人に1人が転職していることがわかります。
- 20~24歳・・・24.2%
- 25~29歳・・・19.6%
大卒では3人に1人は転職している
ちなみに同じく厚生労働省のデータだと、大学卒業後、就職3年以内の離職率は31.2%と3人に1人が転職しています。
おそらくこれはさらに増えると個人的には予測しています。給与が低いことでキャリアを模索する時代が来たことを表していると思います。
なぜ日本で20代の転職が増えているのか
20代の転職は日本で増えている傾向にあります。この傾向は、働き方の多様性が広がり、キャリアに対する意識が変化してきたことに起因しています。また、新型コロナウイルス感染症の流行によるリモートワークの普及や、労働市場の変化も影響しています。
20代の若者たちはキャリアアップやスキルアップを目指して転職を考えることが多く、自分に合った仕事を求めて積極的に動いています。また、仕事とプライベートのバランスを重視する傾向が強く、ライフスタイルに合わせた職場を選ぶ人も増えています。
企業側もこのような動きに対応し、多様な働き方を受け入れる文化が徐々に広がってきており、転職市場も活発化している状況です。
20代男性の転職理由
20代男性が転職を考える主な理由は多岐にわたりますが、以下のようなものが挙げられます:
- キャリアアップのため:より高い職位や責任のある仕事への挑戦を望むため。
- 給与の向上を目指して:現在の職場での給与に不満を持ち、より高い報酬を求める。
- スキルアップ・自己実現:自分の専門性を高めたい、または新しいスキルを身につけたいという願望。
- 労働環境の改善:長時間労働や人間関係の問題から抜け出し、ワークライフバランスを重視したい。
- 職業への情熱:現在の職に情熱を感じられない、または別の分野での仕事に興味がある。
- 安定性を求めて:雇用の不安定さや将来性の不透明感から、より安定した職場や業界への転職を考える。
- 地理的な理由:家族の都合やライフスタイルの変化など、居住地を変更する必要があるため。
- 企業文化や価値観の違い:現在の職場の企業文化や価値観が自分と合わないと感じる場合。
これらの理由は個人の価値観やキャリアに対する考え方、生活状況によって異なります。20代の転職では、特にスキルアップやキャリアアップのための動きが活発であるといえるでしょう。自分のキャリアを長期的にどう築いていきたいのか、どういった環境で働きたいのかをしっかり考えることが重要です。
20代前半・後半の男性の転職を成功させるためののポイントは?
20代前半と後半ではキャリアの段階や生活状況が異なるため、転職に成功するためのポイントも変わってきます。以下に、それぞれの年代で意識すべきポイントを挙げます。
20代前半の男性の転職成功ポイント
- スキルと経験のアピール:社会人経験が短いため、これまでに習得したスキルや取り組んだプロジェクトの成果を具体的にアピールする。
- 学びの意欲を示す:新しい知識やスキルを積極的に学ぶ姿勢を見せることで、未経験分野への転職も視野に入れる。
- キャリアプランの明確化:将来的にどのようなキャリアを目指しているのかを明確にし、そのための転職であることを説明する。
- ネットワーキング:業界のイベント参加やSNSを活用して人脈を広げ、情報収集と自己アピールを行う。
- 前向きな退職:勤務して2年未満の場合は退職についても聞かれます。現在の勤務先に対して思うことはあるかと思いますが、前向きになぜ転職しようかと思ったのかを話せるといいでしょう。
20代後半の男性の転職成功ポイント
- 専門性の強調:これまでに培ってきた専門スキルや業界知識を前面に出し、即戦力としての価値をアピールする。
- 成果と実績の具体例:職務経歴における具体的な成果や貢献を数字や事例を交えて詳細に述べる。
- キャリアゴールと企業への貢献:自身のキャリアゴールが企業のビジョンや目指す方向性とどう連動するかを明確にする。
- ワークライフバランスの考慮:働き方の希望も含め、自身のライフスタイルに合った転職先を選ぶことが重要。
- 転職のタイミング:職歴にブランクがないように、次の職場が決まってから現在の職場を辞める計画的な転職を心がける。
共通して大切なのは、自分自身の強みやキャリアプランを明確に持ち、それを踏まえた上で転職活動を行うことです。また、転職先の企業文化やチーム環境についても事前にリサーチし、自分に合った場所を見極めることが成功への鍵となります。
20代男性の転職で未経験の職種に就くことは可能?
20代で未経験の職種に就くことは十分に可能です。実際、多くの企業や業界では若手のポテンシャルを重視し、未経験者を積極的に採用しています。特に20代はキャリアの初期段階であり、新しい知識やスキルを素早く吸収する能力が高いと評価されやすいため、未経験からスタートするには有利な年代と言えます。ただし、未経験の職種に就くためには以下のポイントを意識することが重要です。
学ぶ意欲と適応能力をアピールする
- 学び続ける姿勢や新しい環境に対する柔軟な適応能力を前面に出してください。面接や履歴書、職務経歴書で、これまでに新しいスキルを習得した経験や変化に対応した事例をアピールすると良いでしょう。
関連性のあるスキルや経験を強調する
- たとえ直接的な経験がなくても、求められる職種で役立つ可能性のあるスキルや経験を持っている場合は、それらを面接の場や職務経歴書で強調しましょう。例えば、チームでのプロジェクト管理、顧客との交渉経験、特定のツールや言語の使用経験などが該当します。
積極的に学ぶ姿勢を見せる
- 未経験の職種に挑戦する際は、その業界や職種に関する知識を事前に学んでおくことが望ましいです。オンラインコースの受講やセミナーへの参加、関連書籍の読書などを通じて、基礎知識を身につけ、未経験でも努力していることを伝えると良いでしょう。
ネットワーキングを利用する
- 業界のイベントやセミナーに参加して、その分野で活躍する人々とのネットワークを構築することも有効です。実際に業界で働く人々から直接話を聞くことで、その職種に対する理解を深めることができます。またネットワーキングを行うことで実際にはオープンになっていない未経験向けのポジションも出てくることもあります。
インターンシップやアルバイトを経験する
- 可能であれば、未経験の職種に関連するインターンシップやアルバイトを経験するのもおすすめです。実務経験を積むことは、未経験者への採用を検討する企業にとって、非常に魅力的な要素となります。
これらのポイントを意識することで、20代で未経験の職種に就くチャンスを広げることができます。未経験からの挑戦は当然ストレスや困難が伴うかもしれませんが、自分のキャリアを豊かにする貴重な機会となるでしょう。
20代男性の転職でスキルがない人はどうしたらいい?
スキルがないと感じる20代男性が転職を成功させるためには、以下の戦略を取り入れることが有効です。
1. 自己分析を行う
まず、自分が持っている強みや興味がある分野を明確にしましょう。自己分析を通じて、今まで気づかなかったスキルや長所を発見することがあります。例えば、チームスポーツの経験から得たチームワーク能力や、趣味のブログから得たコミュニケーション能力など、職務経歴以外の経験からも価値あるスキルが見つかるかもしれません。
2. スキルアップに励む
現在持っているスキルに自信がない場合は、積極的にスキルアップを図りましょう。オンライン講座や資格取得、関連書籍の読書など、様々な方法で新しいスキルを身につけることが可能です。特に、未経験の業界に挑戦する場合は、その業界で求められる基本的な知識やスキルを学ぶことが重要です。
3. ネットワーキングを活用する
人脈を広げることも、転職成功の鍵となります。業界のイベントやセミナーに参加して、その分野で活躍する人々と交流を深めましょう。また、SNSを利用して業界の専門家とつながることもおすすめです。ネットワーキングを通じて、未経験者でも歓迎する企業や、新たなキャリアの可能性を見つけることができます。
4. ポジティブな姿勢を保つ
転職活動は時に困難を伴いますが、ポジティブな姿勢を保つことが重要です。未経験からのスタートは多くの学びがあり、将来のキャリアに大きな価値をもたらすことになります。自分の成長を信じ、前向きに取り組むことで、良い結果につながる可能性が高まります。
5. インターンシップやアルバイトを検討する
実務経験が少ない場合、インターンシップやアルバイトを通じて経験を積むのも一つの方法です。実際に仕事を体験することで、職場の雰囲気や業務内容について深く理解することができますし、履歴書にも有力な経験として記載できます。
スキルがないと感じる場合でも、積極的に自己改善に取り組み、様々な経験を積むことで、魅力的な転職候補者へと成長することができます。自分の可能性を信じて、一歩ずつ前進しましょう。