通過する職務経歴書の書き方まとめ

職務経歴書と履歴書の違いは?

職務経歴書と履歴書は、どちらも転職する際に必要となります。特に職務経歴書は中途採用としての転職時にはじめて聞く人も多いでしょう。職務経歴書はやってきた仕事内容を中心に記載する書類で履歴書は自分の住所などはもちろん、学歴やどのような企業で働いてきたのかを時系列で簡単に確認する書類です。ここではそれぞれについて解説していきます。

履歴書とは

履歴書とは名前や住所、学歴・職歴・スキル・連絡先などの基本的な「応募者のプロフィール」情報をまとめた書類です。通勤時間はどれくらいか、条件面の記載があれば応募者側の希望と大きな隔たりがないか、などの条件の確認も履歴書で行われます。

履歴書にも職歴は記載しますが、あくまでもいつ入社し、いつ退職したのかといった情報を記載するだけで、具体的にどこの部署にいてどのようなことをしてきたなどは職務経歴書に記載します。

職務経歴書について

職務経歴書は応募者の仕事に関する経験、具体的な業務内容を記載し、どのような成果をあげたのかを記載していく書類です。履歴書とは違い、自分をアピールするために細かく記載する必要があるため、履歴書よりも文字量が多くなります。

職務経歴書と履歴書は、転職活動における役割と用途が異なり、役割や記載項目、採用担当者がチェックするポイントも違っています。それぞれご紹介しますので、どのような違いがあるのか確認してみてください。

採用担当者は履歴書で大まかな人柄を掴み、職務経歴書で具体的にどのような能力を持った人材なのかを掴むのです。

職務経歴書はどの程度書く?

一般的に職務経歴書はA4で1~2枚と言われていますが、職歴が長くなれば長くなるほど、当然職務経歴書も長くなります。私は5枚ほどになります。長ければいいということではありませんが、短くすることで以前の職歴がわからないということがないようにしています。特に直近の職歴のみを重点的に書くとそれだけしか経験がないようにみられてしまうので、まずは自分なりに記載。それを転職エージェント等に相談するのがいいでしょう。

職務経歴書で一番大事なのは直近の経歴

個人的に一番大事なのは直近の経歴と感じます。直近の経歴と応募した求人のマッチ分を応募先企業はみてきます。ただ、自分の職歴やスキルにすべてがあてはまる求人はなかなかないのが現状です。そこを埋めてくれるのが転職エージェントです。職歴が短い人はどの程度書くべきか、職歴が長い人はどこを削ればいいかを相談してみるといいでしょう。

面接では職務経歴書を中心に会話が展開される

面接でも職務経歴書の内容を中心に質問がされます。職務経歴書の内容は自分のアピールポイントですので、職務経歴書について深く聞かれることを想定し、面接に備えるようにしましょう。特にポイントとしては「職務経歴書にはこのように書いていますが、具体的に教えてください」「職務経歴書に賞を受賞したとありますが、あなたの役割はどのようなものでしたか?」といった具合です。受賞したことなどは職務経歴書に記載すべきですが、自分がどのようなことをその中で行ったのかしっかりと整理しておきましょう。

職務経歴書のフォーマット

職務経歴書のフォーマットには、編年体形式、逆編年体形式、およびキャリア形式の3つの一般的な形式があります。それぞれの特徴と使い方を以下で説明します。

1. 編年体形式

  • 特徴: 時系列順に経歴を記述します。最新の経歴から過去へと順に並べます。最新の職歴が上部にきて、だんだん新卒の経歴になるようなやり方です。
  • 使い方: 現在の職歴や最も重要な経験が求められる場合に適しています。経験者数が2社程度で直近の職種を強調したい場合はこちらを使用するといいでしょう。

2. 逆編年体形式

  • 特徴: 時系列の逆順に経歴を記述します。最も古い経歴から最新のものへと順に並べます。つまり、最新の職歴が下部に来ます。
  • 使い方: キャリアの中で特に新しい職歴が重要である場合や、最近の経験が求められる場合に適しています。一般的には、転職や職種変更が頻繁な場合や、長期間の欠職期間がある場合にも利用されます。職歴が多い方はこちらを使った方がいい気がします。理由は面接時の自己紹介時に新卒からのキャリアを語るためです。

3. キャリア形式

  • 特徴: 職歴や経験を時系列ではなく、特定の職務や役割ごとにまとめて記述します。各職務やプロジェクトごとに、業務内容や実績を詳細に示します。
  • 使い方: 職務ごとの成果やスキルを重視したい場合に適しています。特に、異なる職種や業界での経験が豊富で、それぞれの経験を強調したい場合に有効です。また、特定のプロジェクトや業務のみに焦点を当てたい場合にも適しています。IT系のエンジニア職種ではこちらを使用されている方が多いように思います。

一般的には編年体形式と逆編年体形式が多いような気がします。特に面接官が日本人の場合は編年体形式の方を好んでいようような気がします。

適切な形式を選択することで、自身のキャリアや経歴をより効果的に伝えることができます。また、応募する職種や企業によっても最適な形式が異なる場合がありますので、その点も考慮に入れると良いでしょう。

職務経歴書には正解のテンプレートは存在しない

上記に職務経歴書のテンプレートについて解説しましたが、履歴書とは違い、職務経歴書にはこうしなければいけないというテンプレートは存在しません。ただ、前述の通り、直近の職歴が主に聞かれるポイントとなりますので、私のように職歴が多い方は直近の経歴から書くのが一般的です。

企業や業界によって求められる情報や重視されるポイントが異なるため、各自の経歴やスキルに最適な形で情報を伝えることが重要です。職務経歴書は、応募する職種や業界に応じてカスタマイズされるべきです。例えば、クリエイティブな職種であれば、デザインやレイアウトを工夫し、自分のセンスをアピールすることが求められるかもしれません。一方で、よりフォーマルな業界では、簡潔かつ明確に実績を伝えることが重視されることもあります。また、職務経歴書は常に更新され、応募先の企業に合わせて調整されるべきです。つまり、業界や企業の特性を理解し、自分の経験を最も効果的に伝える方法を選ぶことが、成功への鍵となります。

職務経歴書において重要なポイントはここ

第二新卒〜20代及び転職回数が2回程度で職務経歴書が1~2枚程度になる場合

職務経歴書が1枚程度になり、受賞歴がない場合や第二新卒のかたのようにアピールできるポイントが多くない場合、最も重要なのは「職務内容」「自己PR」「スキル」です。数多くの面接をこなしてきましたが、第二新卒および20代は主に面接時にここから質問されることが多かったです。理由はスタッフレベルでの採用となるため、ポテンシャルや会社とのマッチ度をみられていたのではないかと思います。

ちなみに職務経歴書の職務内容においてアピールポイントがないというのは採用側からしても雇うメリットがありませんので、初めての転職の方は必ず転職エージェントを使うのがおすすめです。

30代及び転職回数3回以上で職務経歴書が3枚以上の場合

職務経歴書が3枚以上になる場合は、「直近2社の職務内容」が最も重要です。30代で転職したことがない方は「直近2年程度のプロジェクト内容」となります。面接ではどのようなことをして、ビジネスを加速させたのかが問われます。採用側としては雇ってからすぐ即戦力として結果を出せるのか、採用したいスキルを持った人であるかをみられています。

見やすいレイアウトにする

職務経歴書のレイアウトは、採用担当者がスムーズに情報を理解できるように工夫することが重要です。まず、フォントサイズやスタイルを統一し、タイトルや見出しに太字を使うなどして視覚的に区別をつけましょう。次に、適切な段落分けを行い、各セクションに明確な見出しを設けることで、情報が整理されている印象を与えます。空白や余白を効果的に使うことで、読みやすさを向上させることもポイントです。

さらに、箇条書きや表を使って具体的な実績やスキルをわかりやすく伝えることも有効です。例えば、過去のプロジェクトや達成した目標については、数字や具体的な結果を盛り込み、視覚的に際立たせましょう。また、重要な情報がページの最初の方に配置されるように意識し、採用担当者の興味を引く構成にすることも大切です。これにより、限られた時間で職務経歴書を読まなければならない担当者に、印象的で分かりやすい情報を提供できます。

面接にも利用されることを想定して書く

職務経歴書は、面接時に質問の材料として使用されることが多々ありますので、質問されたときに内容を忘れたりして困らないようにしっかり内容は把握して準備しておきましょう。

職務経歴書を提出する前には必ず誤字脱字を確認する

職務経歴書を提出する前には必ず誤字脱字のチェックしましょう。正式なビジネス文書である職務経歴書に誤字脱字があると、マイナス評価に直結してしまう恐れがあります。

職務経歴書を提出する際のマナーにも注意する

職務経歴書を郵送したり、面接時に持参したりする場合は、折れたり汚れたりしてしまうとマイナスポイントに繋がってしまう恐れがあるので、書類はちゃんとクリアファイルに入れておきましょう。

簡単に職務経歴書を作る手順

簡単に職務経歴書を作る手順は、下記の2つの工程に分けられます。

  • 職務経歴書を書くための準備
  • 職務経歴書の項目を埋めていく

準備段階でどのようにまとめていくか簡単に思い浮かべ、それを実際に埋めていくという手順となります。その後誤字脱字チェックがあり完了します。最初から作る場合は1週間程度見ておくと余裕をもって作成できます。

また最初の転職の場合は、転職サイトのこういった職務経歴書関連のコンテンツを読むことはもちろん転職エージェントの力を借りることがおすすめです。

まずはじめに職務経歴書を書くための準備をしよう

職務経歴書を書き始める前にまずは自分のキャリアを振り返り、どのような経験やスキルがあるのかを整理し、職務経歴書を書くための準備をしましょう。
また、職務経歴書はword・excelで作成するのが一般的なので、パソコン、スマートフォンで、word・excelのソフト、アプリのインストールも事前に行っておきましょう。

まずは、「キャリアの振り返り」「応募先企業との繋がりを探す」を意識しながら情報収集や自己分析をしていきます。

キャリアの振り返り

職務経歴書を作成する際まずはじめにする事は、自分のキャリアを整理することです。これまでの職歴を振り返り、自分がどのような経験を積んできたのかを明確にしましょう。過去に関わったプロジェクトや業務内容、達成した成果を具体的に列挙します。数字で表せる場合は数字で表すといいでしょう。何%伸ばした、何倍になった、いくらコスト削減できた、のように記載できるといいでしょう。

さらに、それぞれの業務で自分がどのような役割を果たし、どのように貢献したのかを深掘りすることで、自分のスキルや強みを再確認できます。

キャリアの整理には、できれば時系列で業務内容やプロジェクト、役職の変遷をリストアップすると効果的です。これにより、自分のキャリアの流れを視覚的に捉えることができ、職務経歴書に一貫性を持たせる手助けとなります。また、これらの情報を整理する過程で、今後のキャリアプランや目指したい方向性についても再評価することができるでしょう。

キャリア整理の結果を基に、職務経歴書にどの経験をどのように記載するかの方針を決定します。ここで大切なのは、応募する職種や企業が求めるスキルや経験に合わせて、自分のキャリアのどの部分を強調するかを考えることです。このようにして、職務経歴書が単なる過去の羅列ではなく、自分の価値を効果的に伝えるツールとなるように工夫しましょう。

職務経歴書は書きやすいフォーマットを選ぶ

職務経歴書を作成する際には、書きやすいフォーマットを選ぶことが非常に重要です。自分に合ったフォーマットを選ぶことで、情報を整理しやすくなり、読み手にとっても理解しやすい書類を作成することができます。

まず、自分の職務経験やスキルをどういった形で表現したいかを考え、それに適したフォーマットを選定しましょう。

時系列形式は、長いキャリアを持つ方や一貫した職務経歴を持つ方に向いています。一方、機能別形式は、特定のスキルや経験を強調したい場合や、多様な職務経験を持つ方に適しています。また、混合形式を使うことで、特定のプロジェクトや成果を強調しながら、職務の流れを示すことも可能です。

フォーマット選びにおいては、応募先企業や業界の特性も考慮に入れ、求められる情報を的確に伝えられるように心がけましょう。さらに、フォーマット選びの際には、面接官の立場に立ち、情報が視覚的にも見やすく整理されているか確認することが重要です。

一般的には、逆時系列形式で職歴を記載し、最も最近の経験から過去に遡る形で書くのが効果的です。各職歴の下には、職務内容、達成した目標、獲得したスキルを簡潔にまとめます。

応募先企業との繋がりを探す

職務経歴書を作成する際、応募先企業との繋がりを見つけることは非常に重要です。これにより、あなたのスキルや経験が企業のニーズにどのように貢献できるかを明確に示すことができます。まず、応募先企業の事業内容、目指すビジョン、求める人材像をしっかりと理解することから始めましょう。企業のウェブサイトやプレスリリース、業界ニュースを調べて、応募先企業の課題や目標を把握することが役立ちます。

次に、自分の職務経験の中から、企業のニーズに合致するものをピックアップします。過去のプロジェクトや達成した成果が、応募先企業の業務や目標とどのように関連するかを考えます。例えば、企業が新しい市場に進出しようとしている場合、そのような経験があるならば、それを強調すると良いでしょう。具体的なエピソードや数値データを用いると、説得力が増します。

また、応募するポジションの職務内容に関連するスキルを強調することも大切です。企業の求人情報から、求められるスキルや能力を確認し、それに対応する自身の経験を職務経歴書に記載します。あなたの強みが企業の求める人物像と一致していることを示すことで、採用担当者に強い印象を与えることができます。

次に、職務経歴書の項目を埋めていく

キャリアの整理、情報収集が準備が終わった後は、実際に職務経歴書に記載する項目を埋めていきます。
項目埋める際には、下記に紹介するポイントを意識しましょう。

職務要約

職務要約は採用担当者にあなたのキャリアの全体像を短時間で理解してもらうためのものです。ここでは、これまでの職務経験の中から特に重要な実績やスキルを簡潔にまとめます。職務要約は、あなたがどのような専門性を持ち、どのような成果を上げてきたのかを示す絶好の機会です。具体的には、業界や役職に応じて、自分の経験がどのように応募先企業のニーズに貢献できるかを説明します。例えば、管理職を目指す場合はリーダーシップやプロジェクトの成功事例を強調し、技術職であれば専門技術やプロジェクトでの具体的な業績を述べると良いでしょう。

職務要約を書く際には、冒頭で自分の職種に関して記載し、その後に重要なスキルセットや経験を列挙します。これにより、読み手はすぐにあなたの専門性を把握できます。また、数字や具体的な事例を用いることで信頼性を高めます。例えば、「5年間で売上を20%増加させた」や「チームを率いて新製品を開発し、発売から半年で市場シェアを15%獲得した」など、具体的な成果を述べることが効果的です。

さらに、職務要約は簡潔かつ明確であることが求められます。一般的には200〜300文字程度でまとめると良いでしょう。これにより、採用担当者は他の書類を読む前に、あなたがどのような人物であるかを迅速に理解することができます。職務要約は単なる経歴の羅列ではなく、あなたを採用することで得られる価値を強調するプレゼンテーションの場であると考えましょう。これにより、次のステップである面接へと進むための強力な武器となります。

職務経歴の詳細

職務経歴書を作成する上で最も重要な部分は、あなたの職務経験を詳細に記載することです。職務経歴の詳細は、あなたがどのような役割を担っていたのか、どのようなスキルを活かして業務を遂行したのかを具体的に示す必要があります。まず、各職務における主な業務内容を箇条書きで整理しましょう。これにより、読み手にあなたの経験が一目でわかりやすくなります。

次に、業務の成果や貢献度を具体的な数値や事例で示すことが重要です。例えば、売上を何パーセント向上させたのか、プロジェクトをどのように進行管理したのかなどを具体的に記載します。これにより、あなたの貢献が明確になります。

また、業務を通じて習得したスキルや、どのような課題を克服したのかを含めると、あなたの成長過程を示すことができます。これは、ただ単に業務をこなしてきたのではなく、どのように経験を積み重ねてきたかをアピールするために重要です。

さらに、業務内容の記載は応募先の企業が求めるスキルや経験に関連づけることを意識しましょう。応募する企業の求めるスキルセットや業務内容に合わせて、あなたの経験をどのように活かせるかを強調することで、職務経歴書の説得力が増します。

最後に、過去の経験が未来のキャリアにどう繋がるのかを示すことで、あなたの職務経歴が単なる過去の記録ではなく、今後のビジョンに基づいていることを伝えられます。これらの要素を組み合わせて、職務経歴の詳細を作成することで、採用担当者にあなたの価値を効果的に伝えることができます。

資格・スキル
職務経歴書において資格やスキルをしっかりと記載することは、応募先企業に対して自身の能力を効果的にアピールする大切な要素です。まずは、持っている資格を時系列順にリストアップし、それぞれの取得年月を明記しましょう。特に応募職種に関連する資格は強調し、取得の過程やその資格を通じて得た知識・経験についても簡潔に触れると良いでしょう。

スキルに関しては、具体的な業務での活用例を挙げることで、実践力を示すことができます。例えば、プログラミングスキルであれば、どの言語を使ってどのようなプロジェクトに携わったのかを具体的に記載し、成果や改善したポイントを述べると信頼性が増します。また、ソフトスキルも見逃せません。コミュニケーション能力やリーダーシップが求められる場合は、具体的な状況や成果を通じてそれらを証明しましょう。

さらに、応募先企業の求めるスキルセットと自身のスキルがどのように合致しているかを明確に伝えることが重要です。企業の求人情報をよく読み込み、求められているスキルがどれほど自分の持つスキルと一致しているかを分析し、職務経歴書においてそれらを強調することで、採用担当者の目に留まりやすくなります。

最後に、資格・スキルに関する情報は最新の状態に保ち、常に新しい情報や取得した資格を更新するよう心掛けましょう。これにより、職務経歴書の内容が常に現状を反映し、応募先企業に対して有効なアピールを続けることができます。資格やスキルの記載は、あなたのプロフェッショナルとしての価値を示す重要な手段であることを忘れず、丁寧に作成しましょう。

自己PR

自己PRは、あなた自身の強みや価値を企業に伝えるための重要な要素です。このセクションでは、これまでの経験やスキルを振り返り、自分がどのように貢献できるかを明確に示すことが求められます。まずは、これまでの職務経験から得た具体的な成果やスキルをリストアップしてみましょう。例えば、チームをリードしてプロジェクトを成功に導いた経験や、課題解決のために独自のアプローチで取り組んだ事例などが挙げられます。それに加えて、これらの経験がどのように応募先企業に役立つかを考え、それを具体的に記述します。

次に、あなたの性格や価値観について触れ、企業文化にどのようにフィットするかを示すことも重要です。例えば、協調性が高く、チームでの作業が得意であることや、常に学び続ける姿勢を持ち、新しい技術に対して積極的に取り組む姿勢などをアピールできます。

さらに、自己PRは単に自己満足で終わらせるのではなく、応募先の企業が求めている人材像にマッチしていることを証明する機会でもあります。企業研究をしっかり行い、その企業がどのような価値観や目標を持っているかを理解した上で、自分の強みがどのようにその企業の成功に貢献できるのかを論理的に説明することが重要です。

最後に、自己PRはただの文章の羅列ではなく、読み手に響くように工夫することが大切です。具体的なエピソードを交えることで、あなたの人柄やスキルがより具体的に伝わりますし、企業側もあなたを採用した場合のイメージがしやすくなります。自己PRを通じて、あなたが企業にとってどれほど価値のある存在であるかを、誠実かつ自信を持って表現してください。

職務経歴書作成の支援ツールを使う

職務経歴書の作成は、多くの人にとって時間と労力を要する作業です。転職サイトや転職エージェントでは職務経歴書の作成プロセスを効率化する支援ツールが数多く登場しています。これらのツールを活用することで、時間を節約しながら質の高い職務経歴書を作成することが可能です。

これらのツールは、職務経歴書の基本構成を理解するためのガイドとしても役立ちます。初心者でも使いやすいインターフェースを提供しており、職務経歴書に慣れていない方でも安心して利用できます。結果として、ストレスを軽減しながら、採用担当者に強い印象を与える職務経歴書を準備することができるのです。支援ツールを活用することで、効率的かつ効果的に職務経歴書を作成し、就職活動をスムーズに進める事が出来ます。

dodaのレジュメビルダーを活用する

dodaの「レジュメビルダー」とは、転職サイトの「doda」が提供するオンラインツールで、職務経歴書を効率的に作成できるサービスです。以下のような特徴があります

  1. 簡単入力でプロ仕様の書類が作成可能
    職務経歴書や履歴書の基本構成に従い、質問形式で入力を進めるだけで、適切なフォーマットの書類が自動的に作成されます。
  2. テンプレートの提供
    職種や業界に応じたテンプレートが用意されており、自分のキャリアに合った書き方を選択できます。
  3. ガイド付きで書きやすい
    入力画面では、採用担当者にアピールしやすいポイントや書き方のコツが表示されるため、初めて職務経歴書を作成する方でも安心です。
  4. wordとPDFでダウンロード可能
    完成した書類はwordとPDF形式で保存・ダウンロードできるため、応募先企業にそのまま送付することができます。
    また、作成した書類のデータはコンビニで印刷することも可能です。
  5. dodaサービスとの連携
    作成したレジュメはdodaに登録され、キャリアアドバイザーとの相談や求人応募に活用されます。

リクナビNEXTの職務経歴書の自動作成機能を活用する

「リクナビNEXT」が提供している職務経歴書を作成できるサービスは以下のような特徴があります。

  • AI要約でワンタップで職務要約を自動生成
  • AIと3分話すだけで「業務内容」を自動生成

リクナビNEXTでは、プロフィールや職務経歴などを入力すると、内容に従って自動で書類(レジュメ)が作成され、PDF形式でダウンロードすることが可能になります。

転職サイトや転職エージェントに登録すればこのようなサービスを利用できるのでぜひ活用してみましょう。

業界別職務経歴書の書き方ポイント

業界ごとに職務経歴書の書き方には違いがあります。以下では一般的な業界における職務経歴書の書き方を解説しますが、特定の業界に特化した書き方もありますので、応募する業界や職種に応じてカスタマイズが必要です。

1. IT・テクノロジー関連

  • 職務経歴: プロジェクト名やプロジェクトの概要、自身が担当した役割や業務内容、使用した技術やツールなどを具体的に記載します。特に成果や実績を数値や具体的な事例として示すことが重要です。どの程度工数が削減できた、どの程度インパクトがあったのかを記載しましょう。
  • スキル: 技術スキルやプログラミング言語、フレームワーク、ツールなどの詳細なリストを記載します。また、習得中のスキルや興味のある技術も明記すると良いでしょう。

2. マーケティング・広告関連

  • 職務経歴: 過去のマーケティングキャンペーンやプロモーション活動、ブランド戦略などに関わった経験を詳細に記載します。具体的なKPIや成果、クライアントとの関係性なども明示します。
  • スキル: もしデジタルマーケティング関連ポジションであれば、デジタルマーケティング、SEO、SNS広告などのスキルやツールの使用経験を列挙します。また、分析能力やコミュニケーション能力も重要です。

3. 医療・福祉関連

  • 職務経歴: 医療や福祉における実務経験や専門知識、介護業務、診療補助、医療機器の操作など、具体的な業務内容を記載します。患者や利用者とのコミュニケーション、チーム医療への貢献なども強調します。
  • 資格・免許: 医療従事者や介護職に関連する資格や免許を明記します。例えば、看護師免許や介護福祉士などが該当します。

4. 製造・製品開発関連

  • 職務経歴: 製造プロセスや製品開発プロジェクトにおける役割や担当業務、品質管理、改善活動などを具体的に記載します。製品の特長や技術的な課題に対する解決策も示します。
  • スキル: 製造技術、生産管理、品質管理などのスキルや経験を明記します。CADソフトウェアや統計解析ツールなどの専門ツールの経験も重視されます。

業界によっては、業界特有の専門用語やスキルが求められることがありますので、それらを適切に反映させることも重要です。また、応募する職種やポジションに応じて、職務経歴書の内容をカスタマイズすることが必要です。

職務経歴書に関するQ&A

実際に、職務経歴書を作成する際は迷う部分が出てくるものです。ここではよくある質問にお答えしていますので確認していきましょう。

Q.職務経歴書は手書きで作成してもいいですか?

原則として、パソコンで作成しましょう。通常、企業ではビジネス文書を手書きで作成することはありません。
また、手書きで読みやすい職務経歴書を作成することはなかなか難しいという事は覚えておきましょう。ですので、パソコンのWordを使用して作成するのが一般的です。

パソコンを持っていない方は、スマートフォンのAndroid、iPhone、それぞれにword・excelが使えるアプリが配信されているので、ダウンロードして利用しましょう。

Q.正社員として働いた事がないのですが、パート・アルバイト・派遣社員の経験を書いても大丈夫ですか?

パート・アルバイトや派遣社員の経験しかなくても、募集内容に関連するものがあれば、実務内容や成果について具体的に書いていきましょう。
同じ職種の経験だけでなく、自分の持っているスキルの中で応募職種に役立つものがあれば積極的にアピールしていくのがおすすめです。

Q.職務経歴書は複数の企業へ応募する際、同じ内容のものを使用してもいいですか?

複数の企業に応募する際、同じ業界・職種の募集でも、募集内容は各社によって変わります。求められている経験やスキルに合わせて、職務経歴書の内容のアピールすべき項目に強弱のアクセントをつける事が大事です。ですので、職務経歴書は応募する企業に合わせて少しずつでもいいので変更してきましょう。

Q.休職期間(ブランク)がある場合はどう書いたらよいですか?

空白期間中は、転職するための資格取得を行っていた、転職に必要な語学勉強を行うなどをしているとアピールポイントに繋がります。また、募集内容に関連するパートやアルバイトの経験があれば、合わせて書くと良いでしょう。

前職を退職してから、空白の期間が長くできてしまった場合には、空白期間に何をしていたのか、なぜ就職をしなかったのかを説明するとともに、アピールする点があればアピールしましょう。空白期間があっても、前向きな行動を起こしていたことを採用担当者に印象づけることが大事です。

Q.パートやアルバイトに応募する時も職務経歴書を提出するの?

パートやアルバイトに応募する際は基本的に履歴書だけで良い所がほとんどです。ですので、職務経歴書の提出は任意となります。ただ、将来的に正社員を目指す人や、特定のスキルを持ってる事をアピールしたい人は提出することをおすすめします。